繁盛したいなら絶対やってはいけない”NG思考”

0f504435b040b5ee2ccc5f12138bc6ed_s

田中です。
 
 

今回もあなたの自費移行が上手くいくためのアイデアをお伝えしていきます。

 

さて、商売が上手くいくコツってなんだと思います?
それは、『欲しい人に欲しいものを売る』という一言に尽きます。
 

となれば普通は

『欲しい人って誰だろう?』
『欲しい人ってどこにいるんだろう?』
『どうしたら欲しい人にコンタクトできるだろう?』

と考えますよね。

 

そんで『欲しい人』を見つけたらば、その人に
「何が欲しいですか?いくらなら買いますか?」と聞けば良いですね。
 

その後、商品を作って売れば、間違いなく繁盛します。
ところが、実際に自分で商売を始めると、全く逆の思考をしてしまうんです。
 

陥りやすい罠

 

多いのが
『この商品は凄いから売れるに違いない』
なんて、商品から出発してしまうことですね。
 

この思考でビジネスを進めて破産の憂き目に遭う人は少なくありません。
商品が凄くても、市場は欲しがらなければ1円にもならないのです。
 

実はこの現象は我々のような技術職が陥りやすい罠です。
 

治療家さんからよく聞く言葉として
『患者さんがすぐに治ってしまうから、患者数が増えない』
というのがあります。
 

この言葉には、自分の治療技術が優れているという前提が入っています。

 

こういう事を言う人は、往々にして先ほど述べた
『この商品は凄いから売れるに違いない』という洗脳にハマっています。
 

ってか、まだそんな寝言言ってんの?って思うんですけどね。
確かに技術という名の商品は凄いかもしれませんよ。同業者から見ればね。

 

しかし患者さんが本当に凄いと思う技術って、それこそ
『1回で治る』もしくは『難病が治る』というレベルです。

 

それ以外は、どこも同じ。
これくらいシビアなのが現実です。

 

ほとんどの人は、そのレベルまで行ってないでしょう。
また、生涯をかけても一部の人にしか辿り着けない境地です。

 

もしそのレベルに達してたら、紹介だけで予約表毎日パンパンですよ。
当然、同業者が偵察に来ます。誹謗中傷もされるでしょう。

 

自分の治療技術ってそこまで錬成されてますか。
ないですよね。

 

具体的な施策

 

では、私を含めて凡人治療家はどうしたら良いんでしょうか?

 

やはり、
『欲しい人に欲しいものを売る』という商売の原点に戻るしかないです。
 

じゃあ、具体的に何をすれば良いのかというと、
『なんでウチの治療院に来たんですか?』
『なんで沢山の治療院がある中で、うちに通い続けてくれるんですか?』
と患者さんに聞くことです。

 

一人じゃダメです。
20人以上の方の意見が欲しいところです。

 

すると、自分の整骨院の意外な長所が見えてきます。
自分が無意識で当たり前のようにやっていたことが、
実は他院ではやっていない差別化になっていたりするのです。

 

そしてそれを意識的に行えば、十分な差別化の武器になります。
この患者さんへの聞き取りをすると気づくことがあります。

 

それは
『患者さんって手技だけではなく、説明や生活指導をひっくるめた全部を治療と認識している』
ということです。

 

それまで自院の特徴は、治療がソフトで短時間とか、
痛いところだけでなく全身の検査をするとか思っているものなんですよ。

 

ところが、だ~れも技術の特徴に惹かれて来ている人なんていないって気づかされるんですね。
もちろん最低限の治療成績が出せるのが前提の話でしょうから、手技が大切なのは当たり前なんですけどね。

 

技術の種類が他院との差別化と思っているうちは、経営者としてはお子ちゃまレベルだったんだと思い知らされます。
さて、この患者さんへの聞き取りをして、自院の特徴を見出したとしましょう。
 

そしたら次は
『治療する上で、もっとこうして欲しいという要望はありますか?』と聞いてみましょう。

 

欲しい人に欲しいものを聞くわけです。
すると、いろいろな意見が出てきます。

 

それを自分の治療サービスに組み込んで、日々の臨床活動をします。
そのうち数字が変わってきます。

 

リピート率か一人の患者さんあたりの来院回数が変わってくるはずです。
もしくは、紹介か再来の患者さんが増えてくるかもしれません。

 

紹介の中でも
『そうそう、こういう人に来て欲しかったんだよね~』
という人が増えてきたらバッチグーですね。
 

もし結果が出なかったら…

 

では、もし数字に変化が出てこなかったらどうでしょう。
それは『欲しい人』にアプローチできてないか、『欲しいもの』を売れてないってことです。

 

そんなときは、患者さんへの聞き取りからやり直すか、治療サービスの内容か提供方法を変えてみて試行錯誤します。
この試行錯誤の数が多ければ多いほど、自分なりの院経営必勝法ができあがります。

 

自分流の院経営必勝法ができたらこっちのもんです。
ここからブラッシュアップすれば、どんどん差別化できます。

 

しかも、外から見たくらいじゃバレないので、ライバルに真似されることがありません。
ちなみに、この試行錯誤の数とは、すなわち失敗の数の事です。

 

ですから安心していただきたいのは、やる人が少ないので、
やれば市場で頭一個飛び出すのは、それほど難しくないということです。
 

なぜなら私も含めて、誰しも『答え』だけが欲しいからです。
もしくは、コンサルや権威のある人に
『君の特徴はこれだ!!』と言ってもらって楽したいからです。
 

失敗するのは根性が要ります。
試行錯誤のさいの頭脳労働は、肉体労働の5倍疲れます。

 

だから、ほとんどの人がこの面倒臭い取り組みをしません。
治療セミナーを次から次へ受けているくせに、患者さんのことを見ようとしません。

 
これ、治療院業界に限ったことではありません。
他の業界でも同じことが行われています。

 

商品ばっかりを見て、お客さん見てないみたいなね。
自費移行の方向性が定まらない方は、まずは患者さんに聞いてみるところから始めてみてください。
 

きっと大きな発見があるはずですよ。