ストレスなく働く“6つの公式”(怠け者にはピッタリ)

Smiling young woman lying in bed and stretching arms

田中です。

突然ですけど、あなたは普段どれくらい働いていますか?
そんな事を聞いて何の意味があるのかって感じでしょうけどね。

実は、これはとても大切です。

特に一人治療家で運営している整骨院に関しては、
絶対に考えなくてはいけない事です。

と言いますのは、手技療法というのはマンパワーで行いますし、
患者さんも一人ずつしか治療ができません。

つまり、マンパワーという有限の力をどのように活かすのかというのは、
院の寿命、治療家の寿命にも繋がる重要な事なのです。

しかし整骨院を開院したばかりの時、もしくは業績が思わしく無いときには
「どんな苦労も厭わないので、患者さんに来て欲しい」と痛切に願うものです。

ご多分に漏れず、私も開院から4~5年は、経営が本当にうまくいかなくてですね。

上手くいかなくて苦しいというのは、
何が原因で上手くいかないのかがわからない状態という事ですからね。
出口の見えないトンネルを全力疾走するときほど怖い事はありません。

あまりに苦しいものだから、意味もなく院に泊まり込んで一人合宿をしてみたり、
「自分の全てを捧げますから、どうか繁盛させてください」と神に祈りました。

占いにもハマりました。
風水師に10万円払って、院内鑑定もしてもらいました。

ストレス溜まりすぎて、電車で倒れた事もあります。
この経営が上手くいかない時の心境と言ったら、何でしょうかね。

もう地獄です。発狂しそうでした。
いや、院の帰り道に泣きながら帰った事があるので、発狂してたんでしょうね。

とにかく苦しかったので、当時は、
院の経営を低単価と長時間労働という名の自己犠牲の上に成り立たせてしまいました。

要するに、安い治療費で、一人一人を長~く治療して、
診療時間を長~くして、どんな嫌いな患者も受け入れて経営していたのです。

とにかく目の前の金が欲しい!!
ところが、これもまた苦しくなりましてね。

こりゃアカンという事で、自費に移行し、治療単価を上げ、
治療時間を短縮し、一人当たりの来院回数を増やし、
嫌な患者が入ってこないようにするために紹介だけで回るようにしました。

そしたら、売り上げも150万を超え、200万を超え、
瞬間風速的に300万も超えとなったんですよ。

なったんですけどね。

売上が上がっても苦しい

さて、ここからが本題で、
試行錯誤して、グイ~~~~~っと上を目指してきたんですけども・・・・。

幸福感が少ない訳ですよ。

いや勿論の事、
生活もできないほど経営が悪化しているときに比べれば苦しく無いですよ。

でも、心が休まらないんですよ。

上へ、上へ、もっと売り上げを!!
という事は、治療人数も比例して多くなりますからね。
ストレスも溜まるし、体も疲れるんです。

また、売り上げだけが至上命題になってしまうと、達成感を感じるのは月末の集計時だけで、
次の日の月初めには、またゼロからのスタートになりますから虚しくなります。

少しでも手を緩めたら、新規が減る訳ですから走り続けないといけません。

「いつまで、こんな事を続けなきゃいけないんだろう。まるでラットレースだ。」
と感じるようになりました。

そんで、あれやこれやと1周回って、私なりの結論が出ました。

それは
『売り上げは生活できないほど低いと発狂するけど、限度を超えても発狂する』
という事です。

売り上げだけを目標に治療院経営をしていると、
段々、何のために働いているのかが分からなくなってきます。

かと言って
『地域の皆様を健康にしたい』
だなんて歯の浮くようなセリフも吐けません。

そこで、
『仕事で成果を残したと自負を持ちながら、売り上げに追われる事なく、
生活がほどほどに豊かで、時間のゆとりがある』

という贅沢な状況にするにはどうしたら良いだろうと考えましてね。

ナマケモノの公式に当てはめたところ

1、月の診療日数は20日まで
2、1日の施術時間は5時間まで
3、週休2.5日以上
4、予約稼働率は53パーセントまで
5、最低売り上げノルマは108万
6、一人当たりの粗利が2000万になるように目標月商は166万

という範囲で働くとストレスが少ない事に気づきました。

もちろん、
『今月は頑張るぞ~』というときもあるでしょう。
そういう時は頑張ったら良いと思うんですよ。

でも、毎月適性の仕事量を超えて働かないといけない状況になると、自分が壊れてしまいます。
売り上げを増やして、上へ、上へ、というのも経営者の醍醐味ではありますけどね。

何処ぞの誰かが『月商100万目指しましょう』と言っても、
自分のライフスタイルとか、適度な感じとかは人それぞれじゃないですか。

それに合わせて経営の設計図を作っていくのも一つの手ですよ。

売り上げが低いと、まるで人間失格みたいに脅すコンサルタントもいますけどね。
そんなのは放っておいて、自分の適度を探してみてはいかがでしょう。
その方が結果も出ると思いますよ。