【最終回】断言。コレが一番効果のある方法です。

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田中です。
 
 
最近、治療院経営のセミナー広告のヘッドラインに
 
「自費移行するための・・・」
「保険から脱却する・・・・」
 
とか、保険をやめて自費移行を目指す柔整師をターゲットにしたものが増えてきましたね。
 
 
 
いつかは自費移行すれば良いと思っていたものが、
ここ2~3年で改革をしないといけない状況になってきたからでしょう。
 
 
保険審査だけでなく、同時に広告制限も厳しくなりますからね。
止まるも地獄、進むも地獄です。
 
 
今後は、自費移行のノウハウが次から次へと出てくるでしょうからね。
セミナー貯金しないと、セミナー参加だけで破産するかもしれません(笑)
 
 
それで、今回はノウハウは今まで書いてきたメルマガと、
今後登場するであろうノウハウに任せるとして、
私が一番大切だと思うことについて書きたいと思います。
 
 
 
それは、ズバリ
 
『毎日、同じ質を保つ』 という事に尽きます。
 
 
要は、いつも同じ気分、同じ表情、同じ声、同じテンション、同じ触り方・・・等々、
仕事中は常に同じ状態を保つという事です。
  
 
治療サービスは形がなく、自分は同じ技術を提供しているつもりでも、
少しずつズレが生じたりしますからね。
 
 
 
とてもとても難しい事ですけど、
今まで、いろんなノウハウを試してきて最も効果のあった方法だと断言できます。
 
 
騙されたと思って、3ヶ月やって頂ければ経営状況は恐ろしく変化します。
 
 
ただ人間ですからね。
たまにはこの『同じ質』ってのが、崩れるときがあります。
 
 
人間ですから、売り上げが上がってくると天狗になって、
一人一人の患者さんを大切にしなくなっていくんですね。
 
 
そんな時は、面白いように患者さんが脱落していき、売り上げが急落していきます。
 
 
売り上げが急落して初めて、
「おいおい、自分の質が落ちとるやんけ~」
というのに気づくのだから嫌になります。
 
 
そして、経営状況を取り返すのに1~2ヶ月かかります。
 
 
また『同じ質』を維持するように心がけると、落ちた売り上げが元に戻ります。
私は、そんなのを何年も繰り返してきたので、この法則に間違いはないと確信しています。
 
 

同じ質とは何か?

 
 
では、『同じ質』って何でしょうかね。
 
 
それは、治療がうまく決まった時の事を思い出してみると良いですよ。
 
 
次回予約を向こうから申し込んできたり、回数券の購入があるなど、
患者さんの行動から、自分の治療サービスが正しかったと証明される時ってあるじゃないですか。
 
 
そんな時、あなたは相当『質』の高い治療サービスを提供したはずなんです。
相当『質』の高い治療サービスというのは手技だけではありませんよ。
 
 
喋り方とか、声の大きさとか、身振り手振り、説明のわかりやすさ、治療時間、
治療のリズム、相手との同調・・・・
 
 
およそ治療を構成する全ての要素が平均以上の『質』を持っていたはずなんです。
 
 
それと『同じ質』で3ヶ月治療を続けてみてくださいよ。
間違いなく治療院の経営状況が大きく変わるはずです。
 
 
でも、これ、言うほど簡単じゃないですよ。
 
 
簡単じゃない理由は3つあります。
 
 

理由その1 再現性が低い

 
相当高い『質』の治療が、出来ちゃったとしましょう。
 
 
でも、ほとんどの場合が偶然なんですよね。
もしくは数回に一回しかできてない。
 
 
なんせ無意識にやってる事ですからね。
再現性がないので確率が低いのは当たり前なんです。
 
 
なので、
「おお!!今日はバッチリだぜ!!」
という治療ができたら、自分の説明を再現してiPhoneに録音しておきましょう。
 
 
どんな言葉で、最初から最後まで説明して、何分くらいかかったかを記録しておくのです。
また、治療の際に意識した事をメモしておきましょう。
 
 
足の置き方、手の触れ方を言葉にして残しておくのです。
それを元に患者さんがいるという設定で、一人リハーサルをしてみるのです。
 
 
何度もリハーサルをすると、スムーズにできるようになってくる筈です。
そして、ある程度モノになってきたら、早速患者さんに試してみましょう。
 
 
患者さんの反応が良い時もあれば、イマイチの時もあるでしょう。
でも、『質』を意識して治療を行った時点で、再現性は以前とは比べものになりません。
 
 
「今日の治療は決まったぜ」
という回数が格段に増える筈です。
 
 
そんな作業を繰り返していくと自分の必勝パターンができます。
そこから経営の数字が変わり始めます。
 
 
手間はかかりますし、面倒臭いですけどね。
効果抜群なので、ぜひ取り組んでいただきたい。
 
 

理由その2 普段から自分を作っていない

 
私たちの仕事は、自分が商品です。
そしてこれは、治療以前って話なんですけどね。
 
 
自分を担当してくれる治療家が不潔で、鼻毛出てて、臭くて、髪ボサボサだったらどうです?
「いや~ん、触らないで!!」って私だったら言います(笑)
 
 
これは極端な例ですけどね。
普段は、身だしなみに気をつけないけど、
治療室ではまるで別人のようにキリッとしてるって事、あまりないです。
 
 
漫画では、こういう設定をよく見ますけどね。
普段、身だしなみに無頓着な人って、仕事中も無頓着な事が多いです。
だから白衣の現場を見なくても、普段の格好をみたらわかります。
 
 
治療セミナーなんかで、髪ボサボサで、ヨレヨレのチノパン、色あせたシャツ、汚い靴とか
履いてる人って多いんですけどね。
 
 
「この人、経営上手くいってなさそう」
と思っちゃいます。
 
 
普段から、
「自分は人前に出る仕事で、自分が商品だ」
という意識を持って、身だしなみや態度に気を配る事はとても大切です。
 
 

理由その3 自己管理不足

 
柔整師なら、リラクゼーションというよりも医療として治療サービスを提供する事になります。
ですから、医療従事者らしく振舞う事が大切ですよね。
 
 
太った人に「痩せましょう」と言われたらどうです?
殴りたくなりますよね。
 
 
それと同じで、不健康そうで元気のない治療家に
「早く治しましょう」と言われても、
「自分を先に治したら?」と笑われるのがオチです。
 
 
また、医療従事者は安心を与えるのも仕事です。
なのに、自信のなさそうな態度をしていたり、おどおどしてたらどうです?
 
 
いかりや長助じゃなくても
「ダメだ、こりゃ」ってなりますよね。
 
 
1日24時間は無理でも、せめて施術している数時間は『医療従事者の仮面』を被って、
仕事に取り組みたいものです。
 
 
この辺の自己管理というか、自分演出が不足していると、
再現性のある『質の高い』治療サービスをコンスタントに出す事は難しくなります。
 
 
以上3つが、治療の質を維持する事を妨げているわけですけどね。
当たり前なんだけど、ノウハウばかりに目が行くと、なかなか気づかない事です。
 
 
自分をしっかり管理して、安定した治療サービスを提供できるという前提があってからですね。
新しい技術、新しい経営ノウハウを取り入れると結果が出ます。
 
 
なかなか、良い結果が出ないという方は、自分の生活を見渡してみると
意外なところに問題があります。
 
 
今後の改革に向けて、土台を整えておきましょう。
 
 
そんなわけで、80回にわたってお送りしてきたメルマガも今日で最終回。
またどこかでお会いしましょう。
 
 
それでは。